大津の古寺

私の住んでいる学区には、昨年のNHK大河ドラマの「光る君へ」で一躍有名になった石山寺というお寺があります。
石山寺は、天然記念物の珪灰石という巨大な岩盤の上に建っており、これが寺名の由来になっています。
源氏物語の作者である紫式部は、石山寺に籠って源氏物語を書いたと言われています。
江戸時代の浮世絵師、勝川春章によって描かれた「見立紫式部図」も石山寺に残っています。
藤式部(紫式部)は、漢学者として漢詩や和歌に優れた才能を持った藤原為時の娘として生まれました。
子供の頃から父の教えもあり、漢詩に興味を持ち才能があった紫式部。
道長に思いを寄せながら、石山寺から見える中秋の名月と瀬田川の川面に映る満月を見て、源氏物語を書いたとも伝えられています。
石山寺では毎年、紫式部を偲んで「秋月祭」という催しがあり、夜間拝観が出来ます。
そんな石山寺と、紫式部の父為時が亡くなった場所とされている三井寺は共に大津市にあり、どちらも室町時代の建物がそのまま残っている歴史のあるお寺です。
秋には中秋の名月、紅葉、春には桜が咲いて非常に美しく、歴史的な浪漫を感じるお寺です。
皆さんも是非一度、大津市にある石山寺と三井寺にお越しください。
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